202: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/11/08(金) 00:44:23.84 ID:uBwrWeJb0
包帯少女「…夢見娘さん」
包帯少女「この際だから訊いておきたい」
夢見娘「……」
包帯少女「あなたは一体、何者なの?」
夢見娘「………」
夢見娘「……私は……」
夢見娘「……」チラリ
少年「」スー..スー..
夢見娘「……彼に望まれて、生まれた…もののヒトリ」
猫又娘「…?」
夢見娘「……」
ガサゴソ
夢見娘「これ…」
猫又娘「あっ!それって」
包帯少女「…"アヤカシノート"」
夢見娘「……少年くんの逃げ場所だった」
猫又娘「逃げ場所?どゆこと?」
包帯少女「…少年君はさ、クラスのバカ連中にしょっちゅうからかわれてたでしょ?」
包帯少女「嫌なことをされる度、妖怪のせいにして日記みたいに書き付けてたの。それがそのノート」
猫又娘(そんな後ろ向きなノートだったんだ…)
夢見娘「……色んな妖禍子を描いてた。その中で一番最初に描いてもらったのが」
夢見娘「私」
包帯少女「え…」
夢見娘「私は彼の嫌なユメを食べるために生まれた妖禍子。少年くんが苦しまないように、ただ静かに見守ってる……」
夢見娘(…だけのはずだった)
猫又娘「…少年君がノートに書いた妖禍子が実体化した…ってこと!?」
猫又娘「なにそれ初めて聞いたよ!なんで私たちに秘密にしてたのかな?」
包帯少女「ううん、多分少年君も知らなかったんだと思う」
包帯少女「知ってたら…それ使って同級生Aたちに仕返しでもしてるんじゃない?」
猫又娘「なるほど」
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