少年「アヤカシノート」
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172: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/10/28(月) 02:57:44.25 ID:OOuoymdI0
ーーー古書店ーーー

包帯少女「ここ…だよね」

包帯少女「………」

包帯少女(うん。並んでる本も昨日見てたものと同じ。ここから見えるところにおばあさんはいないけど…)

包帯少女「……すみませーん」



シーン



包帯少女「すみません!誰かいませんかー!」

...ガタッ

包帯少女(!)

トットットッ ガラッ

中年「あい、いらっしゃい」

包帯少女(え…)

中年「なんかね?お会計かい?」

包帯少女「…あの、このお店におばあさんていませんか?」

中年「ばあさん?さぁ知らんなぁ。ばあさんの客はたまに来るけども。それかほれ、おっさんならここにおるでな、ぶはは!」

包帯少女「……この書店、あなたが持ってるものなんですか?」

中年「いんや、ここは兄が趣味でやってるような店だ。今日は俺が店番してるっつーだけよ」

包帯少女「お兄さん…」

中年「あぁ。別に店番でばあさん雇ったいう話も聞いてねぇからな……君、来る店間違えたかい?」

中年「いやまぁ!俺としちゃ君みたいな子が来てくれるだけで良い清涼剤になっけどなー!ははは!」

包帯少女「……」

包帯少女「…妖禍子って知ってます?」

中年「あやかしぃ?なんでぇ、妖怪のことけ?そこらに置いてある本にしこたま書いてあんじゃねぇか?」

包帯少女「………」

包帯少女「すいません、お騒がせしました」ペコリ

中年「おう、帰るんか。気を付けてな」



テクテクテク...



中年「…学生かぁ。戻りてぇよなぁ、俺もなぁ」

中年(にしても今の子、すげぇ包帯してたけど、怪我は平気なんかね)







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