少年「アヤカシノート」
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16: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/10/04(金) 18:43:17.97 ID:qYsOfvLU0
ーーー昼休みーーー

同級生A「──なぁどこ行こうとしてたんだよぉ」

少年「どこだっていいだろ…!離せよ…!」

同級生B「昼飯の時間になって速攻で出てこうとしてたじゃん。…もしかして便所飯とかか?」

同級生A「ぎゃっはは!してそー!便所飯始めましたってか?」

少年「してねーよ。時間なくなるから離せって!」



少女「何してんの?」



同級生A「お?」

同級生B「ん?」

少女「…ぼくと少年君、ご飯食べに行くんだけど、何か用?」ツカツカ

同級生A「用っつーか…こいつがどこ行くか聞いてただけで」

少女「ならもう済んだじゃない」

少女「さ、行こ。少年君」スッ

少年「あぁ…」



スタスタスタ...



同級生B「………」

同級生A「……チッ」







ーーー第二校庭 端のベンチーーー

少年「外で昼食べるのって初めてだ」

少女「そうだねー。普通は教室で食べるからね。でもうち中学なのに購買あるし、その辺結構自由なんだと思ってる」パカッ

少年「まぁね…僕は行ったことないけど」カパッ

少女「…お弁当、それお母さんに作ってもらってるの?」

少年「うん」

少女「いいなぁ。ぼくの家親が忙しくてさ、お金渡すか自分で作るかのどっちかだって言われちゃって」

少年「ん…?じゃあそれは自分で?」

少女「そ。どう?最近は少しずつ慣れてきたと思ってるんだけど」

少年「どう、って……」

少年(すごい綺麗に盛り付けられてるし、美味しそう…)

少女「…ふふ、ありがと」

少年「え!?何も言ってないよ!?」

少女「目、見れば分かるから」クスッ

少年「そ、そんな分かりやすい顔してたかな…」



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