少年「アヤカシノート」
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121: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/10/19(土) 02:34:42.45 ID:uZMymJ9Z0
ーーー金曜日 テスト当日ーーー

夢見娘「……、…」

少年「……」ノートパラパラ

夢見娘(……きみに話しかける……ことがこんなに難しいなんて……)

夢見娘(……分かってた、けど)

夢見娘(──少年くん)

夢見娘(〜〜……名前、呼ぶのは出来ないかも…)

同級生C「や。もしかしてテスト、緊張してる?」

夢見娘「……アメの人……」

同級生C「覚え方…」ハハ...

同級生C「俺、同級生Cって言うんだ。よろしくね」

夢見娘「……」

同級生C「それと!今日は飴の人じゃないんだなぁこれが」ガサゴソ

同級生C「はいあげる」

夢見娘「……チョコレート」

同級生C「頭への糖分補給。気休めだけどさ」

夢見娘「……」

同級生C「甘いもの好きかなって思ったんだけど…違った?」

夢見娘「……食べる……」

スッ パク

夢見娘「……」モグ..モグ..

同級生C(はー…!ほんと、小動物みたいだ)

夢見娘(……同級生Cくん……同級生Cくん……)

夢見娘(………少年、くん………)

夢見娘(やっぱり、きみの名前は特別)



教師「うーし。ほら、テスト始めるぞ!ノートはしまえ。カバンは教室の後ろな」



同級生C「もう時間かぁ。夢見娘さん、テスト頑張ろうね」

夢見娘「……」コク

夢見娘「…あなたも」

同級生C「!…あぁ!」

同級生C「♪」テクテク

夢見娘(……頑張る……)



きみのために。







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