少年「アヤカシノート」
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11: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/10/04(金) 18:33:44.56 ID:qYsOfvLU0



少女「──諦めないで、ちゃんと精一杯抵抗してるんだなって」



少年「え」

少年「抵抗…?あのノートの意味、分かってる…?」

少女「もちろん。やられたこと、妖怪の仕業にして日記みたいにつけてたんでしょ?」

少年「分かってるなら──」

少女「だからだよ」

少年「…?」

少女「例え妖怪のせいにしてるんだとしても、嫌なものは嫌だってはっきりと書いてるじゃん」

少女「きみの気持ちはまだ泣き寝入りしてない」

少年「?!」

少年(僕の…気持ち…)

少女「それにさ、ぼく、前から気に入らなかったんだよね。ああいうの」

少年「同級生A達のこと?」

少女「そ。自分さえ面白ければいいと思ってる。いつまでもちっさい子供のままの精神年齢」

少女「ね、何でちょっかい出されるようになったの?」

少年「……なんか、自分のこと僕って言うのが変だってところから絡まれ始めた…」

少女「……」

少女「あっきれた。そんなしょうもないことでずっといじり続けてるんだ?」

少女「ほんと、どこにでもいるんだよね。少しでも周りと違うところがあると鬼の首取ったみたいに騒ぎ立てる人」

少年「…なんか、少女さんてさ」

少女「なに?」

少年「大人っぽい考え方してるね」

少女「…別に。そういう理に適ってないバカバカしいことが嫌いなだけ」

少女「でも、ぼくとおんなじだね」

少年「え、少女さんもあいつらに…?」

少女「違う違う。"ぼく"、だよ」

少年「……!あ」

少女「ふふ」

少年(…さっきも思ったけど、綺麗な笑い方する人だな…)



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