【のんのんびより】れんげ「転校生が来たのん!」
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10:学園長 ◆86inwKqtElvs[saga]
2019/10/04(金) 01:06:15.02 ID:QcZxi7T/0
お守り石。
もちろん知ってる。神社の裏側にある、大きな岩みたいなやつ。
しめ縄が巻いてあって、大人からは絶対に触れるなと凄くきつく言われていて
このあたりの子供なら、どれだけ悪戯好きでも絶対に触れようとしない、そんな石がある
もちろんうちも、触れたことなんて一回もない
お守りという言葉とは真逆の、不吉さがある、そんな石
楓「お祓いとか、そういうの詳しくないんスけど。どうするって言ってるんです?」
一穂「いやあ、あれ祓うの難しいらしいよ?」
一穂「色々さがしてるみたいだけど、まだ続くんじゃないかねえ」
楓「…………」
楓「何で、割れたんスかね?」
一穂「さあなあ?」
一穂「そもそもお守り石が何から守ってるのか、よくわからんしなあ」
一穂「そういうのも含めて文献とか探してる状態らしいから」
楓「そんなんに振り回されるとか、バカバカしいっすね」
一穂「ほんとになあ」
一穂「でも実際、被害が出てるから過敏になってもしゃあないし」
一穂「まあ今一番の問題は」
一穂「ほたるんなんだよなあ」
夏海「…………っ!」
転校生の名前が出て、動揺してしまったうちは
ギシッと物音を立ててしまった
楓「!? 夏海!?」
一穂「……あらー」
楓「聞いてたのか?」
夏海「え、あ、その……」
一穂「まあ、あんまり耳に入れたくない話ではあったけどね」
一穂「絶対に聞いたらあかんって話なわけじゃないけど」
一穂「一応先生としては? ほたるんとも仲良くしてほしいし」
一穂「今の話、内緒にしといてくれんかね?」
夏海「う、うん……わかった……」
楓「はあ」
楓「まあうちらが言えるこっちゃないけど」
楓「馬鹿な噂に振り回されるんじゃないぞ」
じゃあなんでこんな時間に、そんな深刻そうに話してるん?
そんなうちの疑問は、とても聞ける雰囲気じゃなくて
その日は余計に寝付けなかった
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