37: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2019/10/03(木) 20:44:48.50 ID:H1ozWFRS0
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回想9・のあと真奈美
服部瞳子のアパート・302号室
瞳子「301号室、ですか?」
のあ「ええ。どんな人物が住んでいたのかしら」
瞳子「女性でした、二十代後半くらいでしょうか」
のあ「職業は」
瞳子「会社員をやっていると言っていました」
のあ「面識は」
瞳子「引っ越しの際に挨拶をしたくらいです。後は廊下ですれ違ったり」
のあ「その301号室だけれど」
真奈美「……」
のあ「今は誰も住んでいないわ」
瞳子「え?」
真奈美「知らなかったのか」
瞳子「え、ええ。引っ越しした様子もありませんでしたし」
のあ「当然。管理人も夜逃げのようにいなくなった、と言っていたわ」
真奈美「夜逃げか」
のあ「301号室に上がったことはないわね」
瞳子「はい」
のあ「実際は夜逃げしたわけではないわ。引っ越しの手間がかからなかっただけ」
瞳子「どういう意味でしょう……?」
のあ「住居ではなかったようね」
真奈美「目的が住むことではない、か」
のあ「何のために部屋を借りていたのか」
瞳子「あの」
のあ「何かしら」
瞳子「301号室に住んでいた人が犯人なのですか」
真奈美「それなら、もう解決しているのか」
のあ「解決はしていないと思うわ」
瞳子「そうですか……」
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