井村雪菜「高峯のあの事件簿・高峯のあの失踪」
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22: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2019/10/03(木) 20:33:39.14 ID:H1ozWFRS0
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回想4・のあと真奈美

瞳子「スタジオボーカリストですか……」

真奈美「過去形だがな。求職中だ」

のあ「歌手とは違うのかしら」

瞳子「表に出る立場ではありませんが、プロですよ。コーラスや仮歌が有名でしょうか」

のあ「へぇ」

真奈美「そんなところだ」

瞳子「……」

真奈美「歌の先生でもライブのコーラスでも早いうちに仕事に復帰しておきたいが……どうした?真剣な顔して」

瞳子「いいえ、何でもありません」

真奈美「そうか。私はこんなところだ」

のあ「木場真奈美。海外帰り。特に犯罪歴なし。私は格段に注意が必要な人物だとは思わない」

瞳子「私もそう思います」

真奈美「ありがとう。君らのことも聞いていいか」

瞳子「構わないけれど……」

のあ「名前は高峯のあ。職業は探偵」

真奈美「のあ?」

のあ「平仮名で、のあ。何か言いたいことでも」

真奈美「君はどう思う?」

瞳子「えっと……良い名前だと。雰囲気にあっているかと」

真奈美「概ね同感だな。何故探偵をやっている?」

のあ「私のことを聞いても意味はない。彼女のことを聞いてあげなさい」

真奈美「秘密主義か。それじゃあ、君のことを聞こうか」

瞳子「私、ですか」

真奈美「ああ。どうしてここにいるのかな」

のあ「私の依頼人だからよ」

真奈美「依頼人?」

瞳子「はい。服部瞳子と申します」

真奈美「依頼人が探偵の家にどうして泊っているんだ?」

のあ「あなた」

真奈美「木場でいい。私に言いたいことでもあるのか?」

のあ「ええ」

真奈美「言ってみたまえ」




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