108: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2019/10/03(木) 21:55:49.04 ID:wT2tO75h0
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高峯探偵事務所
のあ「ただいま」
まゆ「のあさん、お帰りなさい……!」
のあ「あら、抱き付いてきて。寂しかったかしら」
まゆ「……はい。心配しましたよぉ」
のあ「私は1日じゃすまなかったわ」
まゆ「えっ……その……ごめんなさい」
のあ「私も無事に戻ってきたわ。これで、辛い思いはお相子ね」
まゆ「……うん」
真奈美「ただいま。そう佐久間君にイジワルするなよ?」
のあ「少しだけ茶目っ気を出してみただけよ。まゆ、この通り無事よ」
まゆ「お怪我とか……ありませんか」
のあ「ないわ。まゆのおかげよ、ありがとう」
まゆ「まゆは何も……皆のおかげです」
真奈美「その皆はどうした?」
のあ「誰もいないけれど」
まゆ「帰りました」
真奈美「帰った?」
まゆ「ヘレンさんは気になることがあるとか。雪乃さんはお仕事に戻りました」
のあ「志希は科捜研に戻ったわね。ふぅ……我が家のソファは最高ね」
真奈美「大石君は?」
まゆ「友達との約束があるとか。お礼は別にいらない、助けてもらった恩返しだから、だそうですよぉ」
のあ「そう、都は?」
まゆ「また来ます、って伝えてくださいと。ひとつ、謝ることがあると」
のあ「何かしら?」
まゆ「井村雪菜に軽率に電話をかけたのは失敗だった、そうですよぉ」
のあ「いいえ、失敗ではない。彼女について可能性を絞り込むことができた、後でお礼を言っておくわ」
真奈美「結局、いつも通りだな」
まゆ「そうですねぇ」
のあ「誰かいたら疲れるもの。気をつかってくれたんでしょう」
まゆ「そうでしょうか……?」
真奈美「雪乃君はともかく、他はどうかな」
まゆ「そういうことにしておきましょう。ね、のあさん?」
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