102: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2019/10/03(木) 21:49:29.35 ID:wT2tO75h0
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清路市内・美容室シュモネが入居していた建物
のあ「銀の銃には実弾が入っているわ、大人しく従いなさい」
雪菜「あはは!どうして?」
のあ「あなたの負け……というわけでないわね」
雪菜「ええ!マナミ、やっと来てくれましたぁ!」
真奈美「そういうことだ。君の望み通り、ここに来た」
雪菜「ここは」
真奈美「かつてシュモネと呼ばれていた美容室、私が海の向こうにいた時に所縁ある場所と同じ名前だ」
のあ「ふむ……」
雪菜「はい、その通りです。覚えていますか?」
真奈美「覚えているよ。そう簡単には忘れない」
のあ「……」
真奈美「だが、言っておかないといけないことがある」
雪菜「なにですかぁ♪」
のあ「真奈美!」
真奈美「来たこと以外に君の望みに答える気はない!」
雪菜「え?」
のあ「それは私の銃。ならば、私のもとに来るはず」
パーン……。
のあ「銃を投げるのは危ないわ。おかげでカギは開いたけれど」
雪菜「そっちが目的……!」
のあ「不正解。真奈美から目を逸らしてはダメよ」
真奈美「そういうこと、だ!」
雪菜「うっ……どうして……」
真奈美「少し意識を失っていてくれ。のあから習った、傷つけたりはしないさ」
雪菜「……」
真奈美「……よし」
のあ「彼女の想像と違ったのかしら。少しくらい話が出来ると思ってたでしょうね」
真奈美「のあ、無事か」
のあ「この通り。早めに来てくれて助かったわ」
真奈美「それは良かった」
のあ「警察に連絡は」
真奈美「一ノ瀬君にお願いした。しばらくしたら、来るさ」
のあ「志希に?」
真奈美「安心してくれ、一ノ瀬君が勝手に来ただけだ。警察には連絡していない」
のあ「私にリスクを負わせたわけじゃない、と」
真奈美「当たり前だ」
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