101: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2019/10/03(木) 21:48:00.34 ID:wT2tO75h0
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清路市内・美容室シュモネが入居していた建物
のあ「……あ。あなた、聞きたいことがあるのだけれど」
雪菜「どうしましたかぁ?」
のあ「このフロア、手前に部屋があるのかしら」
雪菜「そうですよぉ、あなたには関係ないことですけれど」
のあ「控室かしらね、そうなると何かの店舗だった」
雪菜「探偵さんは余計なことを考えてますねぇ」
のあ「それが仕事だもの。銃の扱いは得意かしら」
雪菜「誰が、ですかぁ?」
のあ「あなたが」
雪菜「使えませんよぉ、危ないですからぁ」
のあ「何かの店舗だった、そこにあるのは裏口だと考えると、向こうが店舗側の入口ね。道路もこちら側の部屋にはない」
雪菜「さっきからお喋りですねぇ。どうしました?」
のあ「真奈美はピッキングが出来るのよ、教えたことはそつなくこなすわ。才能かしら」
雪菜「悪いことを仕込んだんですねぇ、あの人に」
のあ「真奈美の意欲があったからよ、いけないかしら」
雪菜「いけないんですよぉ」
のあ「私は何があったかは知らないわ。あなたが何者かもわからない」
雪菜「わかるはずがありません」
のあ「わかることはある」
雪菜「わかること?」
のあ「特に超人的な身体能力はないようね」
雪菜「ふふ、あった方が良かったですか?」
のあ「いいえ。それと、もう一つ」
雪菜「もう一つ?」
のあ「私が所有している車のエンジン音、知らないのね」
雪菜「え?」
のあ「真奈美、遅いわ」
雪菜「お喋りは時間稼ぎ、ですか」
真奈美「残念なことに、のあほど頭の回転は速くない。手をあげろ、『化粧師』」
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