【バンドリ×けいおん】唯「バンドリ?」香澄「けいおん?」
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86: ◆64sUtuLf3A[sage saga]
2019/10/02(水) 21:46:18.02 ID:2rXBvp8co
こころ「うふふふっ、なんだか楽しくなってきたわね、そうだ♪ せっかくだし、みんなで今から踊りましょうっ♪」

美咲「えええ、いきなり? しかもここで?」

花音「ふえぇぇ、わ、私……こういう所で踊るダンスなんて知らないよぉー」

薫「大丈夫だよ、花音、さあ、私の手を取ってごらん……」

はぐみ「みーくんみーくん! みーくんも踊ろっ!」

美咲「あーもう……みんな、少しは落ち着きなってばー」

 それから程なく、こころの思い付きで、舞踏会が開かれる。

 自由に踊るこころ達の姿を見て、周囲では互いに手を取り、社交ダンスを行う者が相次ぐ。

 気付けばフロアの一角は優雅なダンス会場となり、互いが互いの手を取り合う場へと成り代わっていた。


紬「素敵なお友達ができたのね……こころちゃん」

菫「はい、あんなにも笑っていられるこころ様のお姿……私も久しぶりに見た気がします」

こころ「二人とも、何をしてるの? みんなで踊りましょっ♪」

紬「うん、行こう、菫ちゃん!」

菫「はい、お嬢様……」

紬「ううん、違うわ、今の私は……」

 『お嬢様』という堅苦しい呼び名ではない、今の私は、あなたと長い時を過ごした、たった一人のお姉ちゃんよ。

 言外でそう紬は言っている……言葉にしなくとも、菫にはそれが十分伝わっていた。


菫「そう……だね……うん、お姉ちゃんっ!」

 菫は叫ぶ。紬の妹として、親しみと敬愛を込め、紬の家族としての呼び名で叫ぶ。

 そこにいるのは既に紬の秘書でも使用人でもない。

 血の繋がりこそ無いが、それでも紬のことを長く『お姉ちゃん』と呼び親しんで来た、琴吹紬の唯一の妹としての、『斉藤菫』だった。


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