【バンドリ×けいおん】唯「バンドリ?」香澄「けいおん?」
1- 20
72: ◆64sUtuLf3A[sage saga]
2019/10/02(水) 21:32:43.13 ID:2rXBvp8co
―――
――


 ――大学を卒業してすぐの事。琴吹紬は、自身の父が経営する会社……琴吹グループに就職し、懸命に働いていた。

 周囲から親の七光りだと思われたくない一心で紬は昼夜を問わず働き続け、着実に業績を上げ、己の実力で周囲を認めさせ……会社の役員へと登り詰めていった。

 そんな過酷な生活と並行し、紬は淑女としても社交界で華々しい活躍を見せており、数ある資産家や富豪の間でも、紬の存在は一際有名になっていた。

 今日は、数多ある資産家の一つ……琴吹家と古くから親交のある、弦巻家のホームパーティーに招待されたのだ。

 こころより直々に招待を受けた紬は大喜びで出席の旨を伝え、使用人の斉藤菫を伴い、弦巻家の屋敷へと向かっていた。


【琴吹家専用車内】

菫「弦巻家へは約20分程で到着となります、お嬢様、お疲れのようですし、しばらくお休みになられては如何ですか?」

紬「ううん、菫ちゃんが運転してくれるんだもの、いつまでも寝てばかりいられないわ」

紬「……それに、今日は久々にこころちゃんに会えるんですもの、その後は高校時代のみんなにも会えるんだし、もう楽しみで楽しみでっ」

菫「ふふ、お嬢様、本当に楽しみにされていましたよね」

 期待感溢れる笑顔を顔全体に浮かべながら、ハンドルを握る菫に紬は言う。

 それはまるで遠足前の子供のようで、そんな紬の笑顔に釣られたのか、自然と菫の声も柔らかくなっていた。

 しかし、一瞬和らいだその声も、次の言葉を発する頃には真面目なトーンに戻っていた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
392Res/454.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice