【バンドリ×けいおん】唯「バンドリ?」香澄「けいおん?」
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209: ◆64sUtuLf3A[sage saga]
2019/10/03(木) 00:11:56.75 ID:10IwYkZZo
 律達はステージに上がり、楽器を構える。

 そして、再び彼女達の演奏が始まる。

 その演奏は先程までの演奏とは違う、不安から開放された、本来の彼女達の演奏だった。

 こうして5人で演奏するきっかけをくれたまりなに、昨日再会できた全ての人に、あの頃の懐かしさを思い出させてくれた5組の少女達に感謝の念を抱きながら、一心不乱に唯達は音を紡ぐ。

 どれ程の時間が過ぎようが変わらない、5人が集まれば、どこであろうが私達は放課後に戻り、あの頃と同じ音を奏でることができる。


 菫と直、憂に純、……また、和にさわ子達……自分達に関わる人全てがライブを楽しみにしてくれている。

 重圧以上の楽しみが、興奮が5人の中に宿る。

 その興奮が、彼女達の音を更に盛り上げる――!


菫「すごいな……お姉ちゃんも皆さんも、あんなに楽しそうに演奏してる……」

直「うん……ライブの当日、凄く楽しみだね」

 彼女達が紡ぐその音は、演奏を聴いていた菫と直の心にも確かに響いていた。

 かつての興奮が、懐かしさが二人の胸を打つ。

 自分達の中の時計が、まるで学生の頃まで戻される感覚を覚えながら、菫と直の二人はステージ上で奏でられる歌に聴き惚れていた。


 そしてその日、放課後ティータイムの数年ぶりの演奏は、日付を跨ぐギリギリまで続けられたのだった――。


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