2:名無しNIPPER
2019/09/28(土) 10:58:05.68 ID:DfpTMqeAO
昔と言ってもそんなに前ではないのだけれど高校を卒業してお互い多忙で仲間で集まる機会も減って来ていたからそう感じるんだろう。
今日も何となく皆んなに声を掛けたけれど集まれたのはこの3人だけだった。
なんていい方をするとこの三人が暇人と捉えられてしまいそうなので補足しておくと海未ちゃんも凛ちゃんも大学生になってから多忙を極めている。
3:名無しNIPPER
2019/09/28(土) 10:59:13.60 ID:DfpTMqeAO
希「何だって?」
これっと言って見せて来たスマホの画面には
「お土産楽しみにしてます」
4:名無しNIPPER
2019/09/28(土) 11:41:54.24 ID:DfpTMqeAO
希「何かな?そんなに見つめられると照れちゃうよ」
海未「いえ。随分と運転に慣れているなと思って」
希「免許取ってだいぶ経ったからね」
5:名無しNIPPER
2019/09/28(土) 11:42:41.26 ID:DfpTMqeAO
FMラジオから季節外れのサザンオールスターズの曲が流れていた。
凛「懐かしい歌だよね」
希「生まれる前の歌やけど」
6:名無しNIPPER
2019/09/28(土) 11:44:03.73 ID:DfpTMqeAO
英語は苦手だからとまた凛ちゃんは私達の笑いを誘った。
希「でも、凛ちゃんの歌って久しぶりに聞いたな」
凛「ん〜そう?私は二人の歌声の方がしばらく聞いてないよ」
7:名無しNIPPER
2019/09/28(土) 11:45:50.74 ID:DfpTMqeAO
海未「途中から。やっぱり私にとって希はその喋り方がしっくりきます。凛もですけど」
凛「流石に大学生になってまでにゃあにゃあ言ってられない・・・にゃ!」
私も似たような理由だ。けど、私と凛ちゃんとは違う。
8:名無しNIPPER
2019/10/02(水) 22:25:36.80 ID:IhmbmFHuO
海未「そうでしたっけ?」
昔話に花が咲く。車が進むに連れてまるで昔に戻る様な感覚だった。
海未「陽が落ちて来ましたね」
9:名無しNIPPER
2019/10/02(水) 22:26:59.44 ID:IhmbmFHuO
凛「ねえ。こんな所で話してないで早く下に降りようよ」
凛ちゃんに促され私達は海岸まで降りた。
海未「冬の海も風情がありますね」
10:名無しNIPPER
2019/10/02(水) 22:28:20.80 ID:IhmbmFHuO
そんな私達とは打って変わって凛ちゃんは砂浜を走り回っている。
海未「喋り方は変わっても凛のああいう所は本当に変わりませんね」
希「うん。きっとずっとあんな感じなんじゃない?」
11:名無しNIPPER
2019/10/02(水) 22:31:37.63 ID:IhmbmFHuO
海未「目の前に広がる海ですよ。確かに自分の名前がそうだからと言うのもあるかもしれませんが」
真っ直ぐ海を見つめて海未ちゃんは続ける。
海未「知っていますか?私達が生まれる前、この大きな水の塊に名前がつくずっと前から地球上にあって人類はそこから生まれたんです」
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