絵里「例え偽物だとしても」
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953: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2019/10/14(月) 22:07:10.27 ID:raJY7OxV0


『————放課後のバス停の前で』



タッタッタッタッ


絵里「ここからどう行くの!?」

鞠莉「ステージ前にはちょっと深い水があるから正面から花陽を助けるのは不可能よ!だからステージ裏から行くしかない!その為には入ってすぐ左にある関係者用の通路を通ってそこから花陽に近づく必要があるわ!!」

絵里「了解よ!」


「————同じクラス?隣のクラス?」


絵里(入口を超えるとライブの中継じゃなくても聞こえてくる)

絵里(心臓の鼓動と共鳴しだすこの音と声、今も上がり続ける会場のボルテージを肌で感じることができる)


鞠莉「……やはりすごいわね、花陽は」

絵里「ええ…これは心が奪われてしまうわ」


絵里(関係者用の通路を走る際に交わしたそんな言葉はすぐに花陽の歌にかき消された)

絵里(無限に広がっていく波状攻撃のような強い音色と印象を与えていくこの歌————この歌を聞けば聞くほど花陽を守らなきゃという気持ちが強くなっていく)


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