896: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2019/10/14(月) 20:23:16.50 ID:raJY7OxV0
タッタッタッタッ
鞠莉「あの時の再戦といきましょう!」
絵里「ええ、そうねっ!」
絵里(私が走り出せばまるで鏡のように同じスピード、同じ体勢、同じタイミングで鞠莉も走り出し、結果的な距離の縮まりは近接戦闘の始まりの証だった)
鞠莉「ふっ!」
絵里(しかし攻め方は少し特殊で大体ここで飛んでくるのはストレートやフックなんかの殴りなんだけど、鞠莉が行ったのは私の前で止まって上段蹴りで、どうやら鞠莉は私が一度見たものをコピーするという特性を知っている以上みんながしてるような行動では攻めてこなさそうだった)
絵里「はっ!」ガシッ
絵里(でも、上段蹴り自体は見たことある。それをしゃがんでよければ第二の蹴りが飛んでくるのでしょう?それは知ってる、だから私は避ける選択をしたのではなくて鞠莉の足首を掴んで受け止める選択をした)
絵里(そうして私は掴んだ足首を引っ張って鞠莉のお腹に膝蹴りをして、そのまま怯んだ鞠莉の足首をもう一度強く引っ張り後ろに流し鞠莉の後頭部目掛けて蹴りを————)
鞠莉「はい、残念」ドカッ
絵里「ッ…!?」
絵里(——入れることが出来なかった)
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