絵里「例え偽物だとしても」
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887: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2019/10/14(月) 20:04:54.34 ID:raJY7OxV0


鞠莉「第一に、それは人間でなきゃいけなかった」


鞠莉「目に見えて強い戦闘型でもなければ、目に見えて人間とはまた違う業務型でもない。人間に最も近い標準型でなきゃいけなかったの」


鞠莉「そして第二に、それは識別コードが私の誕生日でなきゃいけなかった」


絵里「!」

鞠莉「あなたの識別コードを今のうちに確認しておきなさい?」


鞠莉「第三に、それは私が死んだ時に自動で記憶が飛ぶ対象でなきゃいけなかった」


鞠莉「ソウルボックスは近年に開発された代物よ、そんなものを有象無象のアンドロイドが有してるわけもなく、標準型アンドロイドXという呼称をつけるにあたってはそのアンドロイドの胸にソウルボックスを埋め込んで、私が死んだ時自動で私の胸のソウルボックスに入っている私の記憶がその標準型アンドロイドXに転移するように作った」

絵里「……!」


鞠莉「最後第四に、それは私とそっくりなアンドロイドでなきゃいけなかった」


鞠莉「私の分身であるような、そしてそれが作られる頃には私がソウルボックスを利用してそちらの身体に移動しても違和感のないようなアンドロイドでなきゃいけなかった」


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