781: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2019/10/07(月) 20:06:07.69 ID:hEQnKdja0
えりち「とにかくあなたは後数分後には現実へとトリップする、記憶保存領域は壊れてるしおそらく頭には穴が空いたまま、だけどあなたはそれでも正常よ」
絵里「…なんなのそれ」
えりち「私のおかげよ、だからあなたは諦めるまでは最後まで強く生きていきなさい」
絵里「……ええ、分かったわよ」
えりち「素直でよろしい、じゃあね」
えりち「私は常に私でありなさい」
絵里「……なにそれ」
えりち「偽物の命なんて、この世にはないんだから————!」
絵里(その言葉はよく木霊した、この何もない世界で、この穴の開いた私の頭の中で、何重にもなって木霊した)
絵里(————視界が真っ白になった、そう感じた一瞬を最後に私の感覚全てが消えた)
絵里(それは現実へ向かう為の動作であり、臨死体験とでも言っておきましょうか、ある意味仮死を体験した瞬間でもあった)
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