絵里「例え偽物だとしても」
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763: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2019/10/07(月) 19:40:01.15 ID:hEQnKdja0
えりち「…園田海未は分かるかしら?」

絵里「園田海未?あぁあの青い髪の…」

えりち「そう、あの子はとても真面目で何事にも真摯で、とっても可愛い子だったわ」

絵里「…なんであなたがそんなことを知ってるの?」

えりち「いいから聞いて、そんな可愛い海未だったけど、海未は人間に存在する生命力を否定するようなモンスターのような生命力を有していた。銃弾を腹に貫かれても死なないくらいにね」

絵里「…聞いたことあるわ」

えりち「ええ、海未は人間だった、けど人間染みたモノではなかった。故に蔑まれた存在だった」

えりち「だけど海未が青色のシャツを着て、灰色のスカートを穿いて街中を歩き、時に無邪気に笑う姿を見れば彼女もやっぱり人間なんだって思ったの」

絵里「………」

えりち「人間じゃないっていうのはね、あからさまなの」

えりち「人の心を持っていて、ちゃんと笑うこと怒ること泣くことが出来て、そして中身も含めて人の形をしてることが人間なの」

えりち「それに従えばあなたは人間でしょ?あなたは人のために自分を犠牲にすることが出来る心優しき人間でしょ?」


えりち「というかむしろ、誰かを守れる力があなたにはあるのだからそれを誇りに思うべきだと私は思うの」


絵里「………」


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