絵里「例え偽物だとしても」
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381: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/09/29(日) 21:41:21.51 ID:7iMNu1YO0
絵里「ただのバカ?」

にこ「人っていうのは変わるものなのね」

絵里「え?」

にこ「私はそれを凛で知ったわ」

絵里「どういうこと?」

にこ「アンドロイドでも人間でも、とにかく人語を喋れる者はみんな同じ事を言うわ」


にこ「昔の方がよかったって」


にこ「昔のあなたの方が優しかった、昔のゲームの方が面白かった、昔の公園はもっと楽しかった」

にこ「当たり前よね、だってよく考えてみて、今が在った時昔の自分を見るとその時には当たり前だと思ってたものが今にはないの」

絵里「…?意味が分からないんだけど」

にこ「例えば初めて恋人が出来たっていうならそれは相手を大切にしなきゃって思う気持ちが強い時なの、だから相手に優しくするし何があっても守らなきゃって思う、つまりそこに初々しさがあるの」

にこ「でも時間ってものは残酷だわ、数か月…いや短いかしら、数年が経てばそこに当たり前のように相手がいることに気が付かなくて扱いも段々と雑になってくる、大切にしていく必要性がなくなるの、どう接すればいいか分からない泡沫の存在から元からいるような当たり前の存在に変わってしまうから」

にこ「ゲームだってそうよ、今はインターネットが盛んだから昔みたいに友達で集まってゲームをやらないの、友達がいることが当たり前だと思ってたから昔の方がいいだなんていって懐かしむの、失ったモノに気付かないままね」

絵里「………」

にこ「だから?って顔してるわね、分かるわよ」

絵里「えっ!いや…」


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