絵里「例え偽物だとしても」
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316: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/09/27(金) 18:53:44.90 ID:SQcoDrlX0

タッタッタッ!

穂乃果「せつ菜ちゃん!?」

せつ菜「あぁ…ああああ……!」

せつ菜(痛い、いたい。イタイ……)

せつ菜(一閃で目が眩んだその直後には私の左腕に鋭い斬撃が飛び込んできて大量の血液が噴出した)

せつ菜(この退廃的で厭世的な痛みが懐かしい。痛みを我慢しようとしても声が——体が痛みを我慢出来ず切羽詰まって息が出来なくなり、斬られたその左腕はとうに機能を失っていた)

穂乃果「せつ菜ちゃん大丈夫!?」

せつ菜「ア…あぁ…穂乃果さん…っ!」

穂乃果「ちっ…なんて厄介な…」

タッタッタッ!


凛「仲間の心配もいいけど自分の心配もした方がいいよー?」


穂乃果「ああそうだよ————」


せつ菜(声の成る方へ銃と顔を向けたであろう穂乃果さんは、何故か言葉を止めた)

せつ菜(私は手の痛みを我慢するのに必死で、それどころじゃなくて何が起ころうとしてるのか全く分からなかった)


穂乃果「——ね…?」


せつ菜(砂煙が濃い中で声も足音もしたんだから、銃を向けるのは当然だ)

せつ菜(だけど銃を向けて見えるのはピンが抜かれたグレネードだった)

穂乃果「…ぁ!」

せつ菜(……そして、それが即座に爆発するものであるというのはアンドロイドで尚且ついくつもの戦場を駆けた穂乃果さんならすぐに分かったでしょう)

せつ菜(だからこそ穂乃果さんは感じ取ってしまった。このどうしようもない状況の絶望感を)


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