絵里「例え偽物だとしても」
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169: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/09/24(火) 23:55:13.01 ID:Sjljkzyd0
果南「何があったの?」

ことり「ただ単純に言ってしまえば私の親友は殺されちゃった、そして新しい記憶を埋め込まれた。その成れの果てが殺し屋だった、それだけのお話」

果南「……それで?」


ことり「私の親友の最大の特徴は業務用アンドロイドだったこと」


果南「業務用アンドロイド…よくそんなアンドロイドと親友になれたね」

ことり「業務とはいっても軍人として生まれたアンドロイドだったからね、私は戦闘型アンドロイドで生まれてこの方戦って生きてきた身だから触れ合う機会は結構あったよ」

ことり「軍人のくせに誰よりも優しくて、誰よりも勇気があって、誰よりも決意が強く、何物にも恐れないそんな人だった」

ことり「だけど軍人故に死はホントにあっけなかったかな、仲間の裏切りであっという間に死んじゃった」

果南「裏切り…」


ことり「意志が強い人は周りを見ることが出来ないの」


ことり「私はそれをあの時学んだ、警戒すれば気付きそうなものだけど色々考えこんでて分からなかったのかな」

ことり「それからしばらくして親友が生き返ったと聞いて向かったけど、案の定記憶は消滅してた」

ことり「そして代わりに埋め込まれた残酷なまでに変わり果てたその姿を見て、私は何を想像したんだろう…?」


ことり「悪魔でも見てるのかなって錯覚しちゃった、もう二度と見たくないかな…」


果南「…ことりがそこまで言うんじゃ相当なんだろうね」


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