花音「千聖ちゃんとの、ちょっとだけ長い帰り道」
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12: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2019/09/21(土) 23:17:14.73 ID:Du4y4HqP0
千聖(私は電車の乗り継ぎが苦手、花音は方向音痴で迷いがち。普段なら悩みの種となるそれが、今に限っては味方となる)
千聖(花音のせいにするのは嫌だから、電車を乗り間違えたことにしてしまえばいい。私が電車を乗り間違えるのはよくあることだから、きっと誰も疑わない)
千聖(我ながら悪いことを思い付くわね。でも、この笑顔を今だけは私だけのものにしたいから)
千聖「花音、ちょっとスマホ借りるわね」
千聖(耳元で囁くように言って、肩に下げていた鞄から花音のスマホを取り出す。慣れた手付きでロックを解除して、開いたメッセージアプリに文字を打ち込んでいく)
千聖(打ち込む内容は『千聖ちゃんが電車を乗り間違えた』『遅くなったから千聖ちゃんが泊めてくれる』の二つ。一つ目は嘘で、もう一つは半分嘘だけど)
花音「千聖、ちゃん……?」
千聖「……これで、ずっと一緒に居られるわ」
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