1: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:18:30.32 ID:GgVlafYo0
〜事務所までの道〜
橘ありす「……」トコトコ
ありす「……」トコトコ
ありす「……あっ」ピタッ
黒猫「ニャーン」タッタッタッタッ
ありす「む……縁起が……いえ、非科学的で……」ブチッ
ありす「く、靴紐……」
ありす「……」
ありす「まあ、こういう日もあるでしょう……適当な靴紐を注文しておきま……」ブチッ
ありす「両方……!?」
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2: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:19:13.19 ID:GgVlafYo0
〜事務所・部屋の前〜
ありす「……まさかあの後、合計5匹の黒猫が前を素通りするとは……」
3: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:20:19.55 ID:GgVlafYo0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
フレデリカ「じゃ、ありすちゃんも落ち着いたところで!」
4: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:20:52.43 ID:GgVlafYo0
フレデリカ「ネギちゃんね、すっごくおもしろいんだよ!」
ありす「この数分でそれは痛いほどわかります……」
5: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:21:25.30 ID:GgVlafYo0
ありす「く……、すみません、私には捌けそうもなく……」
フレデリカ「だいじょーぶ! フレちゃんはネギちゃんと互角の勝負! ありすちゃんはそこで見てて!」
6: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:21:56.97 ID:GgVlafYo0
ありす「ええと、凪さん……ということは、新人アイドルの久川凪さん……ですか?」
凪「あなたがそう言うならそうなのでしょう。しかし、凪は何をもって凪と証明できるのか。アイデンティティの確立は簡単ではないぞ」
7: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:22:40.45 ID:GgVlafYo0
凪「これまでのあらすじ:今日の凪は早起き」
ありす「なるほど……いつもより早く起きてしまい、やることがないから早めに事務所に向かったところフレデリカさんがいたため少し交流をしていたと……」
8: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:23:12.80 ID:GgVlafYo0
ありす「……あれ、フレデリカさんはもう凪さんとはお知り合いなんですか?」
フレデリカ「ふふふ……ネギちゃんとフレちゃんは……」
9: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:23:46.03 ID:GgVlafYo0
フレデリカ「そっちかー!」
凪「そっちかー」
ありす「いや、あと100回やっても意見が合致する気配はなかったです」
10: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:24:24.07 ID:GgVlafYo0
フレデリカ「でもでも、あれからあんまり会えてなかったもんねー? 元気そうでフレちゃんひとあんしん!」
凪「気を遣わせているようですね。いや、これが先輩アイドルの余裕なのか? 凪もちょうど、フレちゃんさんに会いたかったところです。波長が合うからな」
11: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:25:13.24 ID:GgVlafYo0
フレデリカ「あれあれ〜? ありすちゃん、ジェラシーかな? かな?」
ありす「み、見ていて暑苦しいからというだけです!!!」
12: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:25:46.54 ID:GgVlafYo0
凪「時にテャティヴァーナさん」
ありす「橘です。急に発音キモくなりましたね」
13: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:26:28.40 ID:GgVlafYo0
凪「タチバナさんは何をそこまで恐れているのでしょうか?」
ありす「これ以上の惨劇ですよ!!!」
14: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:27:08.64 ID:GgVlafYo0
颯「って、あ、フレデリカちゃん! おはようございまーす!」ペコリ
フレデリカ「うむ! くるしゅーない!」
15: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:28:05.89 ID:GgVlafYo0
颯「ダメじゃん! 迷惑かけちゃ!」
凪「いいえ、凪はここでフレデリカ語の通信教育を受けていたに過ぎません」
16: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:28:47.82 ID:GgVlafYo0
凪「まったく……この程度も看破できないとは、久川家の名が泣いています。ゆーこちゃんもそろそろ寂しくて泣いて……いないでしょうね」
颯「もう! なーはすぐテキトーなこと言うんだからー!」
17: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:29:22.02 ID:GgVlafYo0
フレデリカ「先攻はフレちゃん!」
凪「刮目」
18: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:30:05.90 ID:GgVlafYo0
颯「ってかなー、いつもよりテンション高くない……?」
凪「なんと。内なる凪が目を覚ましたのかもしれません。凪はもうダメです。早く逃げて」
19: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:31:01.13 ID:GgVlafYo0
颯「もー、ふたりしてテキトーなんだから! ありすちゃ……じゃなかった、タチバナちゃんも、なーがごめんね!」
ありす「颯さん」
20: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:31:41.16 ID:GgVlafYo0
ありす「私はあなたのような方を待っていたんです……!」
凪「RPG終盤の祠に封印された精霊が訪れた勇者にかけた一言目かーい」ビシッ
21: ◆5AkoLefT7E[saga]
2019/09/15(日) 14:32:09.02 ID:GgVlafYo0
フレデリカ「そうして、ありすちゃんは久川シスターズに取られてしまったのでした……およよ……」シクシク
ありす「別に取られたとかではありませんが……」
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