夢見りあむ「ぼくは弱いから君の手を取った」
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1:名無しNIPPER[saga]
2019/09/15(日) 11:30:38.24 ID:QSLC9P+h0
夢見りあむは思い出す。

その日はたしか特に何もない日だった。

いやほんと、遅くに起きてネットとか見てた気がするけど、日が落ちた頃に今日は何したかと思い出そうとしても何も思い浮かばないくらい虚無の日だった。

やむ。

でもそれじゃあいけないと、アイドルのライブDVDの鑑賞会を夜中だけど開催することに決めたのがそもそもの始まり。

で、せっかくならコンビニでお菓子とかそういうのを買ってこようと出かけて、コンビニの前で女の子を見かけたのがきっかけ。


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2:名無しNIPPER[saga]
2019/09/15(日) 11:31:39.56 ID:QSLC9P+h0
コンビニの前でたむろするタイプとは思えない、大人しい、悪くいえばオドオドした風な少女が佇んでいた。

(小学、いや中学生か。てかチチでかいな。ぼくが中学の時よりでかいかも)

ボリュームのある黒い髪を背中まで伸ばした少女は時々キョロキョロとあたりを見渡したりスマホをいじったりしていて、移動する様子はない。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2019/09/15(日) 11:32:46.40 ID:QSLC9P+h0
ポテトチップスにコーラ、あと適当に新商品のお菓子類。

今日は徹夜でライブ映像を見るんだから不健康でも許される。

(今日のぼくは最強かもしれない)
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2019/09/15(日) 11:33:58.03 ID:QSLC9P+h0
ほんの少しだけあった気がかりもこれで解消されて、少女のそばを通り過ぎ、りあむは帰路へと歩みを進める。

一歩、二歩、三歩。

(…………あれ?)
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2019/09/15(日) 11:35:01.30 ID:QSLC9P+h0
そう思いつつも、思うがゆえに、りあむはあの少女について考えてしまう。

自分と同じようにジロジロ見られるような体型で、自分と同じようにおどおどしてそうな、自分よりも年下な少女。

一方的な感傷だが、あの少女がそういうことに手を出しているように思えない。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2019/09/15(日) 11:36:06.41 ID:QSLC9P+h0
視線の先には少女がいて。

向かいにはスーツ姿の男性がいて。

男性は「じゃあそろそろ行こうか」と言って。
以下略 AAS



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