【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」照月「その35!」【安価】
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742: ◆0I2Ir6M9cc[saga]
2020/01/02(木) 19:40:49.76 ID:h7aoNFy80
ショタ提督「……ん」

彼は偶然にも、かつてナトリ達と共に過ごした浜辺の浅瀬で意識を取り戻す。彼女程ではないが、彼もまた、海の中で目が覚めた。

ショタ提督「ここ、は……そうだ!?ナトリ達は!?」ガバッ

彼女同様、彼も分裂前までの記憶を失っていなかった。最愛の人であるナトリや、グレ達を探そうとするも……

ショタ提督「……いない、か」

当然、見つかるはずが無い。彼はまだ知らないが、ナトリ達は既に転生している。

そして、転生したナトリ達は……"まだ"この世に存在していない。

ショタ提督「………」

ショタ提督(ナトリ達の生命反応を感じない……でも、僕は諦めない。このまま待ち続ければ、いずれ……)

ズドォォォォンッ…!

ショタ提督「……何の音だ?海の上から聞こえて……っ!?」

そして、彼は気が付く。自分が長い時を眠っていた間、何が起こっていたかを……

ショタ提督(あ、あれは一体……海の上に立ち、人間達に攻撃している……それに、あの姿は……!)

ショタ提督(まさか……"もう1人の僕"の仕業か?くっ……!そうか、僕より先に具現化されて……)

彼は全てを"見通し"、瞬時に把握した。彼女が先に意識を取り戻していたことと……

彼女が人間の魂に干渉することで争いを生み出し、挙句の果てには得体のしれない存在で人類を攻撃していたことを。

ショタ提督(人間同士の争いで、罪の無い多くの人々が命を落とし……それだけじゃない。"僕"のせいで、更に犠牲者が……)

人類は自らが開発した兵器で深海棲艦に攻撃するが、全くと言って良い程に効果が無い。

仮にもかつては神とも言える存在だった彼女が生み出した産物に、人類程度の力は……無意味なのだ。

こうしている間にも、深海棲艦は人類を攻撃し……その命を奪っていく。人類を絶望で覆い尽くしてゆく。

傷つき、絶望に呑まれ、悲鳴を上げる者もいれば……発狂し、自ら命を絶つ者も現れる。

ショタ提督「……させない。そんなこと……させるものか……!」

ショタ提督(これ以上、"僕"の思い通りにはさせない……!絶対に、食い止めなければ……だけど、どうすれば……)

人類同士の紛争であれば、こちらも彼女の同様の手段で対抗することが出来る。

しかし、深海棲艦という存在にどう対抗すべきか。人類の兵器が通用しない以上、人間の力では太刀打ち出来ない。

かといって、今の彼の力では正面から戦うことは不可能だ。眠る間に吸収した力は彼女より多いとしても、先に目覚めた彼女が貪り続けた力にはまだ及ばない。

ショタ提督「……っ」グッ

ショタ提督(……"僕"を止められるのは、僕しかいない。あの得体のしれない存在……深海棲艦の暴走を止める為には、僕も……!)カッ

彼女が生み出す"悪意"に対抗する唯一の方法。それは、彼女とは正反対の"善意"の力……そう、彼が持つ力のみ。

そう考えた彼は、彼女と同じように……自身に込められた力を利用し、"ある存在"を生み出す。


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