【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」照月「その35!」【安価】
1- 20
691: ◆0I2Ir6M9cc[saga]
2019/12/05(木) 00:18:10.17 ID:jYzv0GcH0
「でも、どうしてお前だけ無事なのかしら?4人仲良く魂を奪い取ってやろうと思ったのに」

そう。彼女の言う通り、ナトリだけは彼女による攻撃から免れることが出来ている。

結論から言えば、ナトリが彼の手を握っていたからである。そのお陰で、ナトリは彼と"共鳴"し……守られたのだ。

ナトリ「………」ギュッ

ショタ提督「……!」

ショタ提督(もしかして、僕の手に触れていたから……)

「ま、1人くらい後でどうにでもなるか。まずはこいつらの魂から消滅して……っぐ!」

ショタ提督「や、やめろ……!」

ナトリ「グレ達に何をする気……!?」

「……チッ」

(こいつら、魂になってまで抵抗するなんて……!しかも、変な力を感じる……!)

魂となったグレ達は、肉体から引き離されるも……まだその意識や精神まで消し去られてはいなかった。

それに加えて、グレ達の魂には……ある共通点があった。それは――

(眩しくて、生温くて……耐え難い気持ち悪さが体を駆け巡る……!あいつから感じる嫌悪感と同じ……!)

(……そうか。そういうことか……これがあいつの力か。どうしてこいつらに同じ力が宿っているかは分からないけど……)

――かつて彼と彼女がばら撒いた"力の欠片"。それらがナトリ、そしてグレ達の魂に宿っていたのだ。

無論、彼と彼女が持つ力と比べれば、その魂に宿る力は微々たるもの。

だが、その力は……彼と彼女が証明しているように、己が抱く想いに比例して変質し、強化されてゆく。

(……私にとって、身の毛がよだつくらい……憎くて、たまらない……ッ!!)ギリッ…!

このまま消滅などしたくない。そして……彼とナトリを守りたい。その想いが、彼女の力に抗っていた。

ショタ提督「……!」

ショタ提督(……感じる。目の前の女から……グレと、アサカゼと……ユーの想いを……!)

彼はグレ達の魂と、己の力の欠片と"共鳴"し……グレ達がまだ生きていることに気がつく。

ナトリ「……!」

ナトリ(……どうして、かな。グレ達は……まだ、死んでない……はっきり、分かる……心に、そう伝わってくる……!)

そして、グレ達と同じように彼の"欠片"を宿したナトリも、また……同じ欠片を持つ者同士で"共鳴"し、グレ達の生存を確信する。

まだ間に合う。例え肉体から魂が引き離されてしまっても、魂さえ失われていなければ……助けられる可能性は残されているのだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
968Res/742.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice