【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」照月「その35!」【安価】
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661: ◆0I2Ir6M9cc[saga]
2019/11/29(金) 22:41:06.79 ID:HEE8sNIQ0
「はぁっ、はぁっ……!」

彼女は飲まず食わずで、汗と土で汚れた身体を動かして……眠ることさえせず、走り続けていた。

飲食・睡眠・その他休息等を一切必要としない存在でも、今の彼女は己に対する認識が人間と同等である。

そのような状況で、こんな無茶を続けていれば……彼女の精神は疲労困憊していく。

「ぜぇ……ぜぇ……ここ、は……?」キョロキョロ

無我夢中で走っていた彼女は、気が付けば見知らぬ土地へと辿り着いていた。

少なくとも、獰猛な野生生物と殺意に満ち溢れた人間に襲われた場所ではない。

「………」ヘナヘナ

彼女は一先ず安全を確保出来たと考え、ようやく警戒を解き、その場に座り込む。

本来であれば、体力の概念等存在しない彼女だが……今だけは、ボロボロの身体を休めなければと思っていた。

「………」キョロキョロ

(周りに、何もいない……これなら、大丈夫……よね……?)

辺りは既に暗闇で覆われている。これ以上、無暗に移動したとしても迷ってしまうだけだろう。

彼女はそう結論付け、その場で仰向けとなり、静かに目を閉じる。

(……日が昇ったら、もう少し安全そうな所へ行かないと……)

例え睡眠が不必要な存在だとしても、意識を休ませることは出来る。

だが、彼女の選択は間違っていた。闇夜に紛れていた上に、己の認識が朦朧としていた彼女は見逃してしまったが……

原始人A「あれは……女、か?」

原始人B「……みたいだな」

彼女を舐め回すように見ていた、人の皮を被った野獣が近づいていたことに……


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