【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」照月「その35!」【安価】
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◆0I2Ir6M9cc
[saga]
2019/11/21(木) 22:42:12.37 ID:A0yYdP+m0
彼は記憶が朦朧とする中、しばらく彼女達と生活を共に過ごすこととなった。
当然、何も分からない彼が出来ることは少なく、彼女らに世話をしてもらう日々を送っていた。
ショタ提督「……これ、は?」
ナトリ「えっと、木の実って言うんだけど……美味しいよ……?」
グレ「私達が集めてきたの!」
ショタ提督「………」ジー
アサカゼ「そんなに怖がらなくても大丈夫よ」
ユー「いつも、私達が食べてるから……」
ショタ提督「………」スッ…
ショタ提督(あっ……)
彼が、彼女らが集めて来てくれた木の実に触れる。するとその瞬間、彼女らと出会った時のように……温かい"気持ち"が流れ込んでくる。
木の実に込められた"元気に育とうとする想い"と、彼女達の"提督に美味しい物を食べてもらいたい想い"。
この2つが、彼の胸に、心に……否、"存在そのもの"に染み渡ってゆく。
ショタ提督「……はむっ」
ナトリ「……どう、かな?」
ショタ提督「………」ムグムグ
ショタ提督(口の中に、甘くてみずみずしい感覚が広がっていく……これが、"美味しい"ということ……?)
木の実を口に含み、伝わる気持ちと共に優しい味を舌と肌で味わっていく。
彼は本来、人間と違い飲食の必要は無い。しかし、彼は無意識ながら……確かに感じていたのだ。
ショタ提督「……美味しい」
ナトリ「本当……?良かった……喜んでもらえて……」ニコッ
ショタ提督「………」ギュッ
ショタ提督(また、胸の奥が温かく……?)
木の実から、そして彼女達から……人が抱く"善意"を。優しくて、温かい気持ちを。
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