【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」照月「その35!」【安価】
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626: ◆0I2Ir6M9cc[saga]
2019/11/13(水) 22:52:55.52 ID:3sQ+vWdv0
名取「………」

名取(……ダメ。どれだけ考えても、どうしても……分からない。後少しで、この違和感の正体を掴めそうな気がするのに……!)

姉妹達の心配を他所に、彼女は思考を巡らせ続けていた。

しかし、その答えは一向に見えてこない。どうしても真実に辿り着けないのだ。

名取「………」

名取(やっぱり、提督に尋ねるしか……無い、のかな……)

頼みの綱は彼しかいない。自力で答えを導き出せないのなら、後はもう……彼を頼るしか、術は無い。

しかし、彼は目に見えて思い悩んでいる。もしかすると、より一層彼を追い詰めてしまうかもしれない。

そう思っていた彼女は、どうしても一歩を踏み出せずにいた……これまでは。

名取「……っ」グッ…

名取(ごめんなさい、提督……こんな時に、訳の分からない相談を持ち掛ける私を、許して……)

名取(だけど、もう……無理なんです。心の中に靄がかかった状態で、見えない答えを探し続けるのは……無理、なんです……!)

彼女は……決心した。彼に、己が抱く違和感の謎を相談することを。

そして、あの時のフラッシュバック……その謎を、打ち明けることを。

名取「………」ガチャ…

名取(見覚えの無いはずなのに、提督は確かにそこにいた……だから、きっと……提督なら、何か知ってるはず……!)バタン…

名取「………」スタスタ…

彼女は静かに歩く。行き先はもちろん、彼がいる執務室。

途中、数人の艦娘達とすれ違い、彼女らから声をかけられるが……彼女は全て無視した。

決して意図的では無いのだが、今の彼女は……心の靄を取り除くことしか、頭に無かったのだ。

名取「………」スタスタ…

名取(提督……貴方なら、私の違和感を……取り払ってくれますよね……?)


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