少女「お兄、すき」男「そうか」
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96: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/09/24(火) 04:12:25.15 ID:UvSy/elD0

男(!取り乱すな、そんな無駄なことをしていてもこの子は救えない)

男(今はとにかく、動くのみだ…!)



──スチャン



男「っ!」フリムキ





薬屋「これはまた、随分重い物を持ち歩いてたんだね」シゲシゲ





男「薬屋…!」

男(俺の刀を拾って何を……いや)

男「本当に良いところに来てくれた。薬屋、この子の息が止まった。だがそれはたった今だ。目立つ外傷もない。あるとすれば内的要因だろう」

男「頼む、少女を助けてやってくれ…!」

薬屋「……」

男「……お願いだ……僅かでもいい、可能性があるなら……」

薬屋「……あーぁ。酷いねぇ」



薬屋「人の妹を殺すなんて」



男「……?」

薬屋「まぁでも、おかげで完成したよ。納期にはギリギリ間に合いそうだ。感謝するよ、男」

男「何の話だ…?」

薬屋「男の方も、これでようやく依頼が終わったじゃないか。祝杯に付き合ってやろうか?」

男「おい、だから──」

薬屋「まさか、気付いてないわけではないよな?」

薬屋「最後の殺害対象。そこに混じった一体の人間」

薬屋「それがさ──その子のことだってこと」

男「………は?」

男「…薬屋、お前…何を知っている?」

薬屋「そう怖い目を向けるなよ。私はただ、研究をしていただけなんだから」

男「研究?」

薬屋「そうさ」



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