少女「お兄、すき」男「そうか」
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74: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/09/18(水) 22:30:55.43 ID:4G20+anJO

依頼人「さて、それで本日の対象なんですが……4体、ですね。場所は町外れの森」

男「初日、俺が向かった場所か」

依頼人「そうです」

男「思うのだが、そこまで正確な情報を掴んでいながら、何故国はその対処を俺に依頼するのだろうな。手前の問題は手前の手で片付ければいいものを」

依頼人「大方、人手が割けないか、犠牲なくして対処が出来ない…といったところでは?昨日出動した自警団も、犬っころに手も足も出なかったみたいですしね」

男「あれなら、置物の方がマシだったな」

依頼人「ははっ、貴方が言うならその通りなのでしょう」

依頼人「いずれにせよ、今日の分が処理し終わればこの依頼も晴れて完遂です。莫大な報酬を渡せるはずですよ」

男「…これを機に隠居してもいいかもしれないな」

依頼人「ご冗談!男さんといえばまだまだ引く手数多ではないですか。世間がそれを許してくれませんよ」

男「自分の生き方くらい自分で決めるさ」

依頼人「貴方が本気でそうするつもりなら、止められる者はいないでしょうけど……」

依頼人「…あぁそうでした、最後に一つ。今回の処理対象なんですがね、1体だけ──」

依頼人「──人間が混じっているみたいなんですよ」

男「人が…?」

依頼人「えぇ。上からは、感染する類のものではないから不要な騒ぎを起こさせるな、との言伝です」

男「いよいよきな臭くなってきたな」

依頼人「全くです……が、所詮我々は黙って仕事をこなすのみ。余計な好奇心は猫をも殺しますからね」

男「……そうだな」

男(人間、か)

男(どんな変貌を遂げた化け物になっているのか…見たくもないが、せめて一思いに葬ってやろう)

男「待たせたな。行こう、少女」

少女「はいっ!」







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