55: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/09/16(月) 06:31:17.58 ID:Aam2sbDE0
ーーー教会ーーー
キィィ...
少女「おー…!」
男「……」
男(中は至って普通の教会だ)
少女「……」キョロキョロ
男(…この子にとってはそうじゃないらしい。教会を訪れたことがないのか、はたまた忘れてしまっているだけなのか)
神父「ようこそいらっしゃいました。神は常に、あなた方を見ておられます」
神父「本日はどういった御用向きでございましょう?」
男「あぁいや、この子がな、どうしても入りたいと言うもので…」
神父「ほほっ。これはこれは、愛らしい信者が居たものです」
少女「?」チラッ
神父「…!?」
男「……どうかしたのか?」
神父「いえいえ!とても素直そうな女の子だと思いましてね」
男「…というより、一種の記憶喪失のようでな。むしろ見た目よりも幼い言動が目立つんだ」
男「貴方、この子について何か知らないか?」
神父「それはお可哀想に……。残念ですが、私が教えられることは何も……お力になれず心苦しいばかりです」
男「………」
神父「ですがせめて、神に祈りを捧げるのはいかがでしょう?神を信じる者は必ず救われるのです」ニッコリ
男「…そうだな」
男「少女、お祈りの時間だ」
少女「はいっ……おいのり」クビカシゲ
男「俺の真似をすればいい」
男「まず片膝をついて、手はこう……」
少女「こお…?」ミヨウミマネ
男「そしたら目を閉じ…祈るんだ。こうなって欲しい、こうなりたいということを思い浮かべるだけでいい」
少女「……」キュ...(目を瞑る)
男「………」
神父「………」
男(………)
少女「」ムムムー...
男(…力が入り過ぎだな)フッ
123Res/135.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20