32: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/09/11(水) 21:19:21.28 ID:ULa3Qe3C0
女盗賊「それよりも、だ!」ドタッ
女盗賊「あの女の態度、どうにかならないの!?」
男「…?」
女盗賊「薬屋だよ!ウチが訪ねる度にネチネチ嫌味言ってくるのよ!毎回悪化してくし!」
男「まぁ、いいように使ってしまっているのは事実だしな」
ーー数日前 薬屋ーー
薬屋「──は?」
男「………」
少女「」スースー(男にしがみ付きながら)
女盗賊「……」ニコニコ
薬屋「……どういう了見だ、男よ。私に対する当てつけか?」
男「こいつはただの協力者だ。この子のことについて調べてもらうことになった」
女盗賊「どうも。女盗賊って呼んでくれればいいよ。あんたが薬屋ちゃんかぁ、寂れた店にしては結構若い子が店番してるんだね?」
薬屋「……私はもう成人している」
女盗賊「ほー。男から聞いたよ?随分すごい腕前の薬師なんだってね。どんな厳かな人物かと思ってたけど……ちんまいねぇ、色々と」クフッ
薬屋「………」ペターン
薬屋「……殺すぞ、女狐……」ボソッ
女盗賊「えっ?」
薬屋「で、何の用なんだ?男。こんなのをわざわざ見せびらかしに来ただけじゃないだろう?」
女盗賊(この子、見かけによらず怖い性格してるなぁ……)
男「こいつには調べ上げたことを報告してもらうつもりでいるんだが、落ち合える場所や時間がその日その日で違うらしくてな。薬屋に伝言役になって欲しいんだ」
女盗賊「ウチの仕事柄だからねぇ。一緒に行動すれば万事解決と言ったんだけど、信用がどうとか何とか」
薬屋「……賢い選択だな。こんな頭の軽そうな女なんぞ、何しでかすか分かったもんじゃない」
男「お前がこの子を預かってくれていたら、寝静まった深夜だろうが遅れをとることはないんだがな」
薬屋「余計ダメだ!こんなのと二人など…!」
女盗賊(……ははぁ、そういうこと)
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