29: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/09/11(水) 20:55:23.99 ID:0W/pfsnkO
ーーー1週間後 町酒場ーーー
ワイワイ ガヤガヤ
女盗賊「」ンクンク
女盗賊「あ゙ー!やっぱり一儲けした後だと味が違うわぁ!」
「お!姉ちゃんいい飲みっぷりだね!どうだい?俺らの席に混ざらねぇかい?」
女盗賊「悪いね、人を待ってるのよ。お誘いならまた千年後にでもどうぞ」
「かぁー!取り付く島もねぇや!姉ちゃんみたいな美人、こんな店にゃそうそう来やしねぇのによ…」トボトボ
店主「おいおい、そいつはどういう意味だい」
「店主に聞こえちまってるみたいだぜー!」
「まじか!……事実言われたからって、酒に毒混ぜるのは無しな?」
店主「一度だって混ぜたことないだろう。デマを広めないで頂きたいもんだね?」
ワハハ!
女盗賊「店主、追加でもう三本!」
黒装束「……マスター、こっちにも頼む」
店主「はいよー」
ガチャッ トットットッ
...ストッ
男「……」チラリ
女盗賊「」ゴクゴク
男「……飲み過ぎじゃないのか?」
女盗賊「いいのいいの!今日のウチの仕事は終わったんだ、パーっとやらなきゃ金が腐るってもんよ!」
男「盗んだ金で飲む酒は旨いか?」
女盗賊「あんたも分からない人だねぇ。ウチは悪どい連中からしか盗みはしないっての。奴らの汚い金を世に回して浄化させてやってるのよ」
男「まるでこの世に綺麗な金があるとでも言いたげだな」
女盗賊「不当に巻き上げられた金を還元してやってるんだから、少なからず綺麗になってくれてるさ」
男「なら持ち主に返すのが一番なんじゃないか」
女盗賊「誰にいくらなんて分かるわけないでしょ?こっちだって慈善事業でやってるんじゃあるまいし」ゴクッ
女盗賊「……ぷはっ。ねぇ、酒の不味くなる話をしに来たわけじゃないんだ、さっさと本題に入るよ」ズイッ
男「…酒臭い口を近付けるな、この子が嫌がる」
少女「」チョコン
女盗賊「はいはい、これは失礼しました」
少女「……?」パチクリ
女盗賊「なんてこの場にそぐわないんだろうね」ククッ
123Res/135.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20