23: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/09/08(日) 19:11:14.33 ID:asZyafUu0
女盗賊「信用?自分以外は信じられないって?孤独の一匹狼気取りかいな」
男「コソコソ人を尾け回す輩を傍に付けるとでも?」
女盗賊「分かった分かった。自己紹介ね」
女盗賊「ウチは女盗賊。ここいらじゃちったぁ名の通った盗賊よ。つっても酒場にいた小物連中と同じと思わないで」
女盗賊「好きなものは金。嫌いなものは小細工。ウチはね、堂々とした金儲けが好きなのよ。回りくどいのはごめんなんさ」
男「盗人が堂々とした金儲けとは面白い冗談だ」
男(……だが……)
男「……お前の言う情報筋は、この町一帯のことを把握しているのか?」
女盗賊(おっ)
女盗賊「この町どころか、国の情報も仕入れているよ」
女盗賊「気が変わった?」
男「そうだな……役に立ってもらうとしようか」
女盗賊「へへっ、そうこなくちゃ!」
男「ただし──」
女盗賊「おん?」
男「」ビュンッ!
バスッ
「きゅ……」トサッ
女盗賊「!?」フリムキ
女盗賊(リス…?)
男「そいつの気配にも気付かないようでは、お前は弱過ぎる。化け物掃討は俺だけでいい」
女盗賊(ウチがさっき投げた石で……)
男「この子の情報収集だけしていろ。報酬金は貢献分渡してやる」
男「……だが、少しでもおかしな真似を見せるようなら、お前が女であろうと容赦はしない」ギロッ
女盗賊「」ゾクッ
女盗賊「…分かってるって。彼我の実力差が見えないほどウチもバカじゃないんでね」
女盗賊(きっと逆立ちしてもこの男には敵わないわね……予想以上かも)
男「……なぁところで」
少女「」スースー
男「これを剥がす有効な方法を知らないか」
女盗賊「……」ポカン
女盗賊「………ぷっ」
女盗賊(ま、見てて飽きなさそうではある)クスス
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