少女「お兄、すき」男「そうか」
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22: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/09/08(日) 19:09:26.55 ID:asZyafUu0

男「……」

女盗賊「それにさっきの熊。見物してたけど、上手い捌き方だったねぇ。相当戦い慣れてると見える」

男「ずっと俺達を尾けていたな。何が目的だ」

女盗賊「ふーん……バレてたのね」

女盗賊「……うむ、この男と手を組めばひと稼ぎも……」ボソッ

男「何を一人で言っている」

男「……もしやお前、この子の関係者か?」ジロッ

女盗賊「その娘の?」

少女「」ギュー

女盗賊「知らん知らん。ウチは一瞬で10人以上を地に沈めたっていう奴の顔を拝みに来たのよ」

女盗賊「ウチの稼ぎの邪魔をしてくれた礼でもしようと思ってたけど……」

男「………」

女盗賊「国の依頼で動いてるんだって?それさ、ウチにも一枚噛ませてちょうだいよ」

男「……失せろ」

女盗賊「そう邪険にしないでさぁ。聞いたよ?あまり一ヶ所に留まるのは好きじゃないみたいね。ウチの助力があれば倍以上早く終わらせられると思うんだけどねぇ」

男「……」



...テクテク



女盗賊(シカトかい)

男「……」テクテク

少女「♪」スリスリ

女盗賊「……その娘、ワケありなんでしょ」

男「………」テク...

女盗賊「フフ、さっき関係者云々って怖い顔して睨んできたもんね?」

女盗賊「大方全く他人のあんたがどこからか救い出したか拾ったか……で、そいつをそんな状態にした犯人を捜してる…ってところかねぇ」

男「……」

女盗賊「そんならそれも手伝うからさ、ウチに依頼の片棒担がせてくれよ。報酬の一部、分けてくれるだけでいいんだ!」

男「…俺は人とは組まない」

女盗賊「もう組んでるじゃん」

少女「……」ウトウト

男「これを勘定に入れるのか?」

女盗賊「もー、何が不満なのさ。金にならない面倒事まで手を出すって言ってるのに。ウチの情報網を使えばあっという間よ?」

男「……信用の問題だ」



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