101: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/09/24(火) 04:18:57.72 ID:UvSy/elD0
薬屋「……もう後の祭り。今更何を言ったところで過去は過去だ」
薬屋「男。私はな、お前を手に入れるためなら、何だってする。それ以外は些末なこと……利用出来るものは自分の妹であっても、使い捨てる」
薬屋「私をこんな風にしたのはお前だ。だから責任は取ってもらうよ」
薬屋「──男、私のものになれ」
男「……」
薬屋「これから先、永遠に私と共に居ろ。二度と私から離れることなど許さない」
男「……俺が頷くとでも?」
薬屋「…そうしてくれたら、楽だったんだがな」
シュンッ
男(!)
薬屋「」...スッ
男(目の前…!)
ドゴォッ!
男「ぐっ……!」ズサ...
薬屋「今のに反応するか……一撃で終わらせるつもりだったんだが」
男(瞬間移動…ではない。そう見紛う程の速度。咄嗟に腕で庇ったものの…)
薬屋「さすがだよ男。そうやすやすとはいかないか。……だからこそ、余計に欲しくなる」
男「……」
薬屋「どうだい?完成した肉体強化薬の効能は?一個人の力で言えば、今の私は誰よりも強い人類と言えるのではないかな」
薬屋「別に殺そうというんじゃない。多少痛め付けたら、大人しくしてくれるだろう?」
薬屋「…あぁ、いいね、男を力ずくで支配するっていうのもさ…!この上なく興奮してくるよ…!」
男「……お前はもう、俺の知る薬屋ではない」
薬屋「何を言う。私は最初から私だ。それ以上でもそれ以下でもない」
薬屋「……正直これでも刀を握ったお前を上回れるかは賭けだったが……今は丸腰だからね」
薬屋「油断はしちゃいけないよ、男。その左腕、もう使えないんだろ?」
男「………」
男(こいつの言う通り、粉砕骨折でもしたか、腕の感覚が無い)
男(……薬屋……)
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