魔術師「探偵業はじめました」剣士「消えた恋人を探せ!の巻」
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2: ◆m6oSrzv57o[saga]
2019/09/07(土) 20:33:38.22 ID:tDrZnMap0
カランカラン...

記事を読むのもそこそこに紙面をめくる魔術師の耳へドアベルの音が届く。

魔術師「お、依頼人かな。僕は先にこの新聞を片付けるから、剣士は応対よろしく」
以下略 AAS



3: ◆m6oSrzv57o[saga]
2019/09/07(土) 20:34:18.93 ID:tDrZnMap0
【応接間】

魔術師「さて。コーヒーを飲んで一息ついたところで、早速本題に入ろうか」

青年「実は僕、一昨日に彼女へプロポーズしたばかりなんです」
以下略 AAS



4: ◆m6oSrzv57o[saga]
2019/09/07(土) 20:35:01.99 ID:tDrZnMap0
青年「彼女の家に行ってももぬけの殻ですし、彼女は早くに両親を亡くしているらしいので家族へ連絡をとることもできません」

青年「憲兵に言っても相手にしてくれる訳もなく、途方に暮れていたときにこの探偵所を見つけてお訪ねした次第です」

魔術師「ふむ...それは不可思議だな。ところで、お前って魔法は使えるのか?」
以下略 AAS



5: ◆m6oSrzv57o[saga]
2019/09/07(土) 20:35:59.41 ID:tDrZnMap0
魔術師「まぁとにかく、その彼女について詳しく聞かせてくれ」

青年「はい!ええと、彼女と僕は海の見えるロマンチックな公園で出会ってどちらからともなく話しかけて仲良くなってそれからそれから」ペラペラ

魔術師「別に馴れ初めは聞いてねえ」ビシッ
以下略 AAS



6: ◆m6oSrzv57o[saga]
2019/09/07(土) 20:36:33.79 ID:tDrZnMap0
青年「そうですね...彼女は歌が好きで僕もよく聞かせてもらうんですが、プロポーズしてからは物悲しい歌ばかり歌っていたような気がします」

剣士「それは妙だね。たぶん俺だったら幸せな恋の歌ばっかり歌うのに」

魔術師「ふむ。他には?」
以下略 AAS



7: ◆m6oSrzv57o[saga]
2019/09/07(土) 20:37:02.12 ID:tDrZnMap0
魔術師「じゃあ僕は中辛で。福神漬けも付けろよ」

剣士「はーい…って流されないからね!?自分の夕食は自分で作ってよ?」

魔術師「ちえっバレたか。そういやお前ってまだ士官学校の学生寮に住んでるんだったっけ?」
以下略 AAS



8: ◆m6oSrzv57o[saga]
2019/09/07(土) 20:37:35.16 ID:tDrZnMap0
剣士「それはともかく、最近のニュースは…」

剣士「今朝は魔術師さんもご存知の通り、魔物が貨物船を襲撃したニュース」

剣士「昨日は山道で怪我をして動けなくなった人をとあるハーピーが助けたニュース」
以下略 AAS



9: ◆m6oSrzv57o[saga]
2019/09/07(土) 20:39:03.90 ID:tDrZnMap0
青年「昨日の記事なら僕も見ました。こういったとき咄嗟に人助けできるのってかっこいいですよね」

魔術師「人間とは違って翼を持ってるから、こういう救助活動は得意なんだろ」

青年「翼のあるなしなんて関係ないですよ。人間だろうがハーピーだろうが吸血鬼だろうが、困っている人を見逃さずに手を差し伸べるのって素敵じゃないですか!」キラキラ
以下略 AAS



10: ◆m6oSrzv57o[saga]
2019/09/07(土) 20:39:36.40 ID:tDrZnMap0
魔術師「ま、これぐらいでいいか。あとは君と彼女さんの住所を教えてくれ。何かあったらそこに連絡しよう」

青年「わかりました!まず僕の住所は...」



11: ◆m6oSrzv57o[saga]
2019/09/07(土) 20:40:03.47 ID:tDrZnMap0
青年が帰ったあと、探偵所にて。

剣士「恋人の失踪かぁ。いなくなってからまる一日経ってるとすると、最悪の事態も考慮しなくちゃね」

魔術師「だな。新聞で見た通りの物騒な世の中だし、誘拐ってセンも捨てきれねぇ」
以下略 AAS



12: ◆m6oSrzv57o[saga]
2019/09/07(土) 20:41:01.35 ID:tDrZnMap0
【彼女の家前】

剣士「はぁ...疲れた...」

魔術師「まさか馬車から降りて一時間も歩く羽目になるとはな...」ゼエゼエ
以下略 AAS



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