高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「9月5日のその後に」
1- 20
15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/09/05(木) 18:46:42.33 ID:w/xsIxLY0
「……こうして話す前は、藍子のことが嫌いで。ちょっと前は、藍子がずるいって思ってた」

足を組み直して、加蓮ちゃんがぽつりと呟きました。

「へ?」
「藍子っていろんな人から好かれるじゃん。そういうタイプなんだっていうのは分かるんだけど……。それに、自分がそれの真反対にいるってことは知ってるんだけどさ」
「そんなことないですよっ。加蓮ちゃんだって――」
「ごめん。最後まで聞いて? ……考えてることが違うとか、私と藍子は違う子だって言い訳してたけど、今は、藍子みたいになりたいって思ってる」
「私みたいに……」
「いろんな人に好かれて、愛されて、そして……それを、素直に受け止められる人に」

頬をつりあげただけの笑みが、おかしな声を上げる。

「この前店員さんにお礼言ったじゃん。私」
「言いましたね。あの時、加蓮ちゃんも店員さんも、すっごく嬉しそうでした♪」
「……それを見てた藍子まで、今みたいに嬉しそうだったよね。私よく覚えてるよ」
「そうでしたか?」
「そうでした。……思ってることとか感じたことを素直に言っていけば、みんな今よりもっと、私のことを愛してくれるのかなって。そしたら、私も慣れることができるのかなって……そう、思うの」
「…………」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
21Res/21.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice