【安価】安価ファンタジー冒険者で地の文多めのマジメなやつ
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89: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/06(金) 22:52:10.84 ID:QNYSVY+z0
「ほれ、水だ。
 一気に飲むんじゃねぇぞ。
 少しだけ口に入れて、じっくり湿らせるようにしろ」


ヴォルフがざっくりと安全を確認した木陰に、ミアは倒れるように座り込んだ。
ずい、と差し出された革製の水筒は今の彼女にとって救世主に等しい。
礼の言葉を痛む喉からなんとか絞り出して受け取り含んだ水はどこまでも染み入るようであった。


「……マジで体力ねぇなあんた。
 まだ半分もいってねぇが、村までもつか?」


返す言葉も無くミアは俯いた。

擁護するならばミアが貧弱というわけではない。
町娘としては平均程度。
それが冒険者としては全く通用しない水準だったというだけだ。



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