【安価】安価ファンタジー冒険者で地の文多めのマジメなやつ
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[saga]
2019/09/05(木) 01:47:21.11 ID:JsU2vhmx0
とはいえ、ミアに不満は無い。
修道院の生活は彼女の性に合っていた。
厳しい規律に従う生活は、つまり何をすべきかが全て決まっているという事。
物事をすっぱり決められない性質のミアには逆に喜ばしいだけだった。
日の出とともに起き、信仰を捧げる神へ祈り、ささやかな食事を皆と作り、食べ、麦と果実を育てる畑を耕し、日が暮れれば眠る。
この繰り返しばかりの日々はミアにとって心地良いものだったのだ。
定期的に行う町での奉仕活動も含めて。
他者の助けになれる事を喜ぶ性分も十分に満たされる日々だ。
なのでその日もミアは穏やかな心地で働いていた。
ただし、心地は穏やかであっても苦労がないとは限らないが。
「へへっ、もーらい!」
快活な少女の声とともに黒いウィンプル(修道女が被るヴェール状の頭巾)がバサリと宙に舞った。
ここは修道院のうち、孤児の少女が暮らす区画。
町中にある孤児院を出る年齢になっても職や里親が見つからなかった者のうち、希望する者はここに入る事も出来る。
まだ修道女として道を定めるには早い彼女たちは労働の大半が免除され、その世話は修道女が持ち回りで行っている。
そして今日はミアの当番であり、その度に何かしらの悪戯をされるのは毎度のお決まりだ。
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