吉田春「便器の子?」水谷雫「ハル……あんたどんな耳をしてるの」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/09/01(日) 22:25:52.61 ID:zHu/paS2O
左からササヤンくん、夏目さん、水谷雫、吉田春の順にそれぞれ席に着いた。

「雫、ポップコーン食うか?」
「いただく」

上映まではまだ少し時間があり、映画館でも学校と同じく雫の隣の席に陣取った吉田春が買ってきたバケツみたいなサイズのキャラメルポップコーンを2人でむしゃむしゃバクバク食べていると不意に。

(ん?)

「ハル、それ私の手だから」
「あ、悪い」
「絶対わざとでしょ」
「指先甘くて美味そうだなって思ったもんで」
「よもや舐めるつもりだとは思わなかった」

いきなり手を握られて何のつもりか尋ねると、吉田春が悪びれもせずにそんなことを言うもんだから雫は夏目さんと席を代わって貰おうかと思ったのだが。

「うひゃあ! ジュースこぼしちゃいました!」
「何やってんの夏目さん。ほら、ハンカチ」
「うひ〜座席までずぶ濡れです〜!」
「席代わろうか?」
「いいんですか? ではお言葉に甘えて!」

夏目さんの席は残念ながらびしょ濡れとなり。
気を利かせたササヤンくんが譲ったあとで席を交換してくれなどとは流石の雫も言い出しづらく、仕方なく吉田春の隣で我慢をすることに。

とはいえ、雫だって女の子である。

(なんか……ドキドキする)

先程の吉田春の発言を受けて多少なりとも動揺をきたし、嫌悪感ではなくその胸の高鳴りを鎮めるために席を替えたかったことなど、隣の席の怪物くんはまるで思いもしないだろう。


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