【ゆゆゆ】大門大は喧嘩番長である【デジモンセイバーズ】
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10: ◆BHtXRZieJ2[sage saga]
2019/09/01(日) 22:41:13.57 ID:HkO0ZzqI0
「いや怪しいでしょ!何引き受けようとしてんの!」 

「違うと思います!」

風と樹が友奈の意見を否定する。
友奈が語ったのは昨夜、彼女の自宅を訪れた大赦の神官から伝えられた事実。
300年間に渡りこの世界を守ってきた神樹の寿命が近づきつつある事。
神樹が寿命を迎えれば結界は消滅し、世界は炎に包まれて消滅してしまうのだという。
世界を救う道はただひとつ。聖なる乙女が神樹と神婚の儀を結び、神樹を延命させる事。
そして、その生贄として選ばれたのが、友奈だという事実であった。
風と樹以外の勇者部員たちも、当然のごとくそれを否定した。

「ゆーゆ、それしかないって考えはやめよう?
 神樹様の寿命がなくなるまでの間に、もっと考えれば良いんだよ…」

園子が穏やかな口調で友奈の説得を試みる。

「確かに、もうひとつだけ他の方法があるって、大赦の人も言ってた。
 でも、その方法は絶対に成功するとは限らないから、確実にみんなが助かるこの方法を…」

「…気に食わねぇな」

友奈の言葉を遮ったのは、それまで沈黙を守り続けてきた大だった。
大は友奈の眼前に歩み寄り、彼女の顔を見据える。
勇者部員やアグモンの身体に表れている、天の神の祟りの紋章が、なぜか大にだけ見当たらなかったが、友奈はそれを見なかった事にした。



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