カズマ「お前、あのキス……どこで覚えたんだ?」めぐみん「……バカ!」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 01:00:46.37 ID:QaugMPoFO
「めぐみん、こんなに遅くにどこへいく?」
「ダクネス……私は少し席を外しますので、その間、カズマのことを頼みます」

今にも死にそうなカズマの寝顔をこれ以上見て居られすに、真夜中に外出しようとする私に気づいたダクネスに、彼の看病を頼みました。

「それは構わないが、どこにいくつもりだ?」
「お薬を探してきます」
「街の薬屋ならもう全て見て回っただろう?」
「ですが! 一向に治らないじゃないですか!」

つい、ダクネスに怒鳴ってしまいました。
完全に八つ当たりであり自分が情けないです。
何も出来ない自分が無様で、悔しくて。

「何が、正ヒロインですか……」
「めぐみん……」
「回復魔法のひとつも使えない癖に、何が最強の魔術師ですか! 私は自惚れてました!!」

自らの無力を罵り。
自分の存在価値に疑問を投げつけ。
あとには何も残らず、ただひとりの女として。

「好きな男のために何も出来ずにただ祈り続けるような女になるのだけは、願い下げです!」

我が名は、めぐみん。
エセ正ヒロインであり、エセ魔法使い。
それでもカズマの女であることはやめない。
絶対に、それだけは、譲れない。

ただの女には女なりの、矜持があるのだ。


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