4:名無しNIPPER
2019/08/22(木) 21:29:08.93 ID:gwyzlYyC0
しかし、いつもと違って汗がダラダラと出ている。
ポタポタと汗が本に落ちているのがここからでもわかる。
あの汗は決して暑いからだけではない。
険悪なあのムードに押されているからだろう。
そんな中部室に入ってあの席に座って本を読み始めたとは考えにくい。
きっと有希ならこうなる前から部室にいて状況を知っているかもしれない。
「有希、ちょっと来て」
いつもゆっくりした動きの有希とは思えない速さで私の言葉に反応した。
まるで飼い主に呼ばれた子犬のような有希は私の元まで駆けてきた。
もう限界だったのだろう。
しかし、怯える有希は中々可愛い。
みくるちゃんに負けないぐらい可愛い。
もう食べちゃいたいぐらい・・・・いや、もうそれはいいか。
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