73: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/03(木) 01:02:01.41 ID:1OeslLNk0
息が詰まる。指先が震える。怪我は、だいぶ治ったというのに。
うそだ。うそに決まっている。
確かに私の人生は不幸ばかりだった。不幸続きの人生だった。不幸と地続きに道が伸びていた。だけど、それでも、こんな、うそだ、こんなのってうそだ!
「なら! それなら、不知火さんがこうしてCSARをできていることが不自然です! 抹消されたはずなのに! ほら、彼女自身が反証です!」
「不知火たちは空軍の所属です」
え?
「空挺第七特務小隊。実質的には、海軍に貸し出されるために設立された部隊だ」
「なんで、空軍が……」
「海軍にはCSARのノウハウはねぇからだよ、嬢ちゃん。海保だってそうだ。NPOの海難救助法人だってそうだ。交戦規定さえ存在しないやつらにゃ荷が重い。
俺たちは海軍にCSARの礎を作りにきた……っつーと話を盛ってんな。結局は空軍が海軍に恩を売るための取引の結果か」
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