239: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/03/22(日) 14:08:40.65 ID:S0LjOGb+0
時間になった。ベルが鳴る。
いつの間にか来ていた青葉、大淀、そして霧島の三名が、扉を閉める。
「さて、皆さん」
大淀が一際とおる声を投げかけると、それまで喧噪に包まれていた会議室内が、しぃん、水を打ったように静まり返る。だがそれは、不思議な静けさだった。誰もが大淀の言葉を待っているというよりは、寧ろ……。
「どうして、大淀が……?」
不知火が呟く。
そうだ。その通りだ。
この会議室の殆どの人間が、だからこそ、その思いで大淀を見ていることは明白だった。
即ちこの静寂の正体は困惑。
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