184: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/26(水) 00:03:19.36 ID:qvCJo9Rv0
「悲しい話ですね。志を同じくした仲間さえも、時間という篩にかけねば信用できないというのは」
青葉は呟く。
「でも、どうでしょう? 同じ組織に所属しているという理由だけで盲目的に信用してしまうのも、健全とは言い難いのでは?」
不知火のその笑みは極めて自嘲的だった。大鷹も目を伏せる。
私も含めてみんな仲間に見捨てられた身の上だ。防衛省や沿岸警備部や、特殊遊撃作戦任務群のことなどは、古傷を抉る思い出にしかならない。
どちらの論にも一理ある。その上で私は「くだらない」と切って捨てることができそうに思えた。だってそうではないか。過去に囚われるばかりの人生なんて、不幸極まりないだろう。
そうでしょ、ねえ。
姉さま。
「そうですかね。……そうですね」
青葉はまた呟いた。先ほどよりも小さく、消え入りそうな声で。
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